調理器具は手入れの楽なものを

炒め物から揚げ物まで何でも使える便利な中華鍋ですが､
いざ買うと日々のお手入れの大変さが身に染みて解ります。

これは中華鍋が、買ってすぐ使えるような便利なものじゃなく、
丹念に丹念に手入れをすることで鍛えられる鍋だからです。

具体的な管理方法とお手入れの仕方は以下の通り。

• 買ってすぐに空焼きし､鍋表面のサビ止めをキレイに落とす。
• 鍋全体に油をひいて､クズ野菜なんかを軽く炒めて油を鍋に馴染ませる。
• 洗剤を使うと、油が落ちてサビの原因になるので､洗う時はお湯だけにする。
• 保管は完全に水分を落とした状態で､油を軽く塗ってから湿気の少ない場所に。

最初の下ごしらえと日々の手入れを熱心にやれば､延々と
使い続けられるのが中華鍋の良い所ですが、手入れを怠ると
一気に錆びます。素材が鉄だからしょうがないとは言え、
面倒くさがりの人には向かない調理器具です。

サビてもせっせと錆びを落とせば蘇るけど、
放置自転車と同じくらいサビッサビになってしまったら
もうどうしようもないので注意しましょう。

一枚の鉄板

もっともこれは、昔ながらの「一枚の鉄板」から
作ったような中華鍋に限った話で、一般家庭で
使うぶんには、手入れの楽な素材で作られてるもののほうが
経済的にも良かったりします。最近の中華鍋は、
ステンレスやらチタン合金製の錆びにくい素材のものが
多いので、意図的に錆びさせようとでもしない限りは
そうそう朽ち果てることはありません。

とくにこだわりが無いなら、錆びない素材の鍋を
買った方がいいでしょう。今はホームセンターや
インターネットにおいても、中華鍋を取扱ってる
お店が多く存在します。

使える素材

ちなみに、「婚約指輪にプラチナがよく使われてる理由」も、
白金（プラチナ）の外観の美しさに加えて、金属のなかでも
とくに錆びにくく、長期的に付けていられるという部分が
大きいためです。

なので、プラチナ製の中華鍋が存在したのなら、錆びないうえに
とても美しいという究極的な鍋が完成するんですが、使用する
プラチナの量だけで間違いなく億単位の値段はするので、
誰も作らないでしょうね…。