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連続性のある3R

連続性のある3R

オフ 投稿者:

2004年のノーベル平和賞を受賞されたワンガリ・マータイさんがいらっしゃいます。
彼女は平和活動家ではなく環境活動家なのです。
その環境活動家がノーベル平和賞を受賞されたことで当時は大きな話題となりました。
そのワンガリ・マータイさんといえば、日本と大きな関わりがあります。
というのも、「MOTTAINAI(もったいない)キャンペーン」というエコ活動を日本だけでなく世界中に展開しているからです。

そもそも「もったいない」とは?

物を大切にする「もったいない」という考えは、実は日本にしかない考えなのです。
そのため、「もったいない」という日本語をどの外国語でも訳すことができずに、ワンガリ・マータイさんはそのまま「MOTTAINAI」と使い世界中にキャンペーンを起こしたのです。
そのMOTTAINAIキャンペーンとは、3Rを目指すことにあります。
その3Rとは、リデュース(減らす)リユース(使い続ける)リサイクル(再資源化)の頭文字をあらわしています。
この3Rを実際に行動に移している人も多いでしょう。
でも、3Rそれぞれが独立しているように思っている感じがします。
実はこの3Rとは一つの物質の一連の動くでもあるのです。
まず、特定のものを入手するときゴミを減らすように努力します(リデュース)。
それを入手したものを使い続ける努力します(リユース)。
最後の最後で使い続けることができなくなったものを再資源化できるように努力します(リサイクル)。
たとえば、牛乳を例に挙げればわかりやすいかも知れません。
牛乳を購入するときリデュースするために、レジ袋を使わないようにしたり、賞味期限までに飲めるぐらいのサイズを購入します。

無駄にしない考え方

購入した牛乳をリユースするために、腐らずに最後まで使い切るように心がけます。
もしも使い切れないと思ったら、お菓子つくりや料理などに利用して冷凍すれば無駄なく使えて食べきることもできるでしょう。
そして、使い切った牛乳パックはそのまま捨ててしまうのではなく、リサイクルとして再生紙として分別ゴミとして出したり、家庭でも牛乳パックを利用してイスや小物入れなどに作り変えることができるのです。
このように、牛乳一つを見てもリデュース・リユース・リサイクルと連続してエコ活動を行うことができるのです。
もちろん、牛乳だけでなくどのようなものでも同様のことが言えます。
ワンガリ・マータイさんの3Rを代表する「MOTTAINAIキャンペーン」を一軒一軒の家庭で実施していけば理想的な循環型社会が実現する可能性が高まっていくでしょう。
循環型社会というのは、社会的に限りある資源を大切に利用して、さらに再生産を行っていくものなのです。
環境への負担を軽減させて、未来の子供たちへの資源を残していくためにも大切なことだと言えるでしょう。
ワンガリ・マータイさんはもうすでに亡くなってしまいましたが、この循環型社会が最終的な目標だったはずです。
ワンガリ・マータイさんの意思を受け継いで、リデュース・リユース・リサイクルの3Rを続けていくことが何よりも大切なのだと思っています。