~THE MOTTAINAI~

「もったいない」って何?

私たち日本人が、生活の中でよく使う言葉「もったいない」。
実は、この「もったいない」が海外からとても注目されていることをご存知でしょうか。

海外でも、「物を大切に」「できるものはリサイクルをして使いましょう」という精神は根付きつつありますが、それを表す上手い言葉がありませんでした。
そこで、日本の「もったいない」という言葉がかなり注目され、海外でも頻繁に使われるようになっています。

そんな「もったいない」という言葉の歴史について、少し触れてみましょう。

もともとは違う意味だったって本当?

実は、もともと「もったいない」ということは「かたじけない」という意味を持つ言葉でした。よく、歴史ドラマだと「もったいないお言葉」などという使われ方をしていますよね。今と全く違う意味ではありませんが、同じ意味でもないという使われ方だったのです。

そこから転じて、現在は「物を無駄にしないこと、大切に使うこと」という意味で使用されるようになったのです。「もったいない」という言葉ひとつにも、きちんとした歴史があったのですね。

そんな「もったいない」という言葉が世界に飛び出したのは、ケニアで生活をしている「ワンガリ・マータイ」という女性が日本の新聞をみたことがきっかけでした。京都議定書の作成のため、日本を訪れた彼女は日本の新聞にある「もったいない」という文字を見て感銘を受け、そこから世界へと広める活動を行っています。

どうして「もったいない」という言葉をそのまま使ったのかについては、世界には「もったいない」を表す言葉が他になかったために、そのままの言葉を広めているということでした。これが、日本の「もったいない」が海外へ知られるようになった理由のひとつです。

その後、杜氏の首相であった小泉純一郎氏も「もったいない」に言及。
ここから、もったいないという言葉の意味がどんどん広がっていくようになりました。

なぜ「もったいない」という言葉が必要か

海外でも、「物を大切に使いましょう」という文化がないわけではありません。
でも、食事をする時は大量にご飯を残してしまう国もあり、またものをすぐに捨ててしまう国もあります。

私たちが住む地球の資源とは限りあるものですから、好き放題使っていてはいつか枯渇してしまいます。そういうことをきちんと教えるために、「もったない」という言葉は悪くないものだったのかもしれませんね。この「もったいない」の精神は、日本こそがどんどん広げていかなければならない言葉なのではないでしょうか。